非本質的弁理士試験受験術BLOG(ブログ)

「非本質の中にある本質」と「本質の中にある非本質」をテーマに平成22年4月登録の新米弁理士(負け組)が、弁理士試験についてバカバカしくて誰も言わないことについて語ります。

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「条文」が一番のキーワード - 判例のチェックの注意点 -

論文の直前期に判例を総チェックされる方も多いと思います。
まちがっても「結論だけを覚える」なんて勉強法はとらないで下さい。
何の意味もありません。

確かに近年の論文試験で、判例がらみの問題で結論を間違えるのは大きな減点対象となる可能性があります。
しかし、結論だけ書いても合格点はつかないかと思います。
大事なのは、「何ゆえにそのような結論を導いたか?」と言う事です。

そうなって来ると大切になるのが、判例における「キーワード」です。
その中でも特に大事なのが、条文であると私は考えています。

「通常使用権者が無効審判の請求人適格を有するのか?」という論点(昭和59年(行ケ)7号事件「蛇口接続金具事件」)を例にとります。

<解答例1>
1.通常使用権者が無効を主張することは信義則の不争義務に反し、許されないとも考えられる。
2.しかし、無効事由を含むと判断される権利の実施をした場合においても
実施料の支払いを継続しなければならないという不利益を受けることになり、
これをも甘受するものとすべき合理的理由はない。
3.以上より通常使用権者は無効審判の請求人適格を有すると解する。

***
如何でしょう?
「2.」の部分で判例のキーワード「無効事由のある権利に、その後に実施料を支払う不利益を受けるべき合理的理由はない」と言う部分も出ていて問題は無いとも思われます。
では、次の例を見てください。

***
<解答例2>
1.特許無効審判は、何人も請求することができる(特許法123条2項)
2.よって、通常使用権者は通常使用権者は無効審判の請求人適格を有する。

***
判例を一切考慮していません。
けど、条文に基づいて妥当な結論に到達しています。
このような解答なら採点官は「評価しないわけにはいかない」のでは無いか?と思われます。
少なくとも、キーワードを思い出そうとしてトンチンカンな答案になるよりよっぼど好感が得られます。
最低でも、この部分で一発不合格につながる50%以下の評価にはならないと思います。

そうなってくるとやはり条文と判例のキーフレーズを絡めた記載を常に意識して勉強するべきだと思います。
以下のような書き方は如何でしょうか?

<解答例3>
1.通常使用権者が無効を主張することは信義則の不争義務に反し、許されないとも考えられる。
2.しかし、①特許無効審判は、何人も請求することができる(特許法123条2項)。
また、②無効事由を含むと判断される権利の実施をした場合においても
実施料の支払いを継続しなければならないという不利益を受けることになり、
これをも甘受するものとすべき合理的理由はない。
3.以上より通常使用権者は無効審判の請求人適格を有すると解する。



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